介護における夜勤専従のメリットとデメリット

介護職には、日勤と夜勤があります。夜勤は、寝たり起きたりという生活リズムが乱れがちで、身体的・精神的な負担が大きいと言われています。

そこで、近年、介護において夜勤専従で働く人も増えています。

本記事では、夜勤専従のメリットとデメリットについて詳しく解説します。

夜勤専従とは?

夜勤専従とは、夜勤に特化した勤務形態のことを指します。

介護職員が、日勤と夜勤を兼任するのではなく、夜勤のみを担当することです。

夜勤専従のメリット

給与が高い

夜勤は日勤に比べて、働く人も少なく、夜間ということもあり、時給が高くなります。

夜勤手当がつくこともあります。

生活リズムを夜型に調整できる

夜勤専従になることで、日勤と夜勤を切り替えることがなくなるため、生活リズムを調整できるメリットがあります。

夜勤が終わった後にしっかりと睡眠をとることができるため、疲れを溜め込まずに済みます。そのため、体調管理がしやすく、日常生活においてもストレスを感じにくくなります。

夜勤に特化したスキルを身につけられる

夜勤専従になることで、夜間に発生するトラブルに対応するスキルを身につけることができます。

例えば、夜間に突然倒れた利用者に対する対応方法や、夜間における認知症の利用者の対応方法などがあります。

夜勤に特化したスキルを身につけることで、より高度なケアを提供することができるようになるため、自己成長が促進されます。

夜勤専従のデメリット

日勤職員との連携が大変

夜勤専従になることで、日勤職員との連携が必要になります。

日勤職員が行っていることや、夜勤で発生した問題などを共有することが大切です。

しかし、日勤職員とは異なる勤務形態をとっているため、コミュニケーションが取りにくい場合があります。そのため、コミュニケーションを円滑に行うことができるような体制を整えることが必要です。

人間関係の問題

夜勤専従になると、日勤とは異なる職員とのコミュニケーションが少なくなるため、人間関係の問題が発生することがあります。

特に、日勤と夜勤で意見や情報の共有がされない場合、利用者のケアに影響を及ぼすことがあります。そのため、意見や情報の共有を積極的に行うことが必要です。

高いスキルが求められる

夜勤は、人員数が少なくなるため、より高度なスキルが求められます。夜間に発生するトラブルに対応するためには、日勤以上のスキルが必要となります。

そのため、新人や未経験の職員が夜勤専従になる場合、短期間で高いスキルを身につけることが求められるため、負担が大きいと言えます。

身体的・精神的な負担が大きい

夜勤は、生活リズムが乱れることにより、身体的・精神的な負担が大きいと言われています。

また、夜勤で働くことによって、昼間にしっかりと休息を取ることができなくなり、疲れがたまりやすくなることもあります。そのため、夜勤専従になる場合、十分な休養をとることが重要です。

まとめ

夜勤専従は夜勤に特化した勤務形態であり、生活リズムが整い、夜勤に特化したスキルを身につけることができるメリットがあります。

一方で、日勤職員との連携や高いスキルが求められること、身体的・精神的な負担が大きいことなど、デメリットもあります。

夜勤専従になる場合は、メリット・デメリットを十分に理解し、適切な対策を取りながら働くことが重要です。